熱い熱暴走

ママー

嫁入り道具は霊柩車

海岸にぽつんと置いていたパセリを見ながら嫁入り道具をどうしようか考えていたのだ
そうだプルコギにしよう、だって美味しいから、ご飯にも合うしビールにも合う、タンスの中にプルコギを、霊柩車の中にもプルコギを詰めておけばいい匂いがするのだ
そう思って早速南の島に旅立ちました、南の島ではパセリは置いていませんでした、どこ?と探し求めていたのですがパセリはありません

 嫁入り道具のことをすっかり忘れていた私はパセリ依存症になっていたのでしょうか、とんと日が暮れたとき現地のうどん屋が肩を抱いてこう言ってくれました
「坊や、泣かせてばかりでごめんね、探していたのはこれなんだろう」
うどん屋の手には大盛りのプルコギがねちょねちょと載っておりました、そうだ私は嫁入り道具を探していたのだった
涙にむせびながらねちょねちょプルコギの手をぐっと握ってそれを口に頬張ったのです
これは…パセリの味!
そうだった、プルコギとはパセリのことだったのか、後日談になりますが南の島では当然のことだったらしく、その話は第4章で語ることになりそうです
結局嫁入り道具はタンスにしたのですが小指をぶつけたので処分しました